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平尾台で行われている
グラウンドワーク活動を紹介するよ。 |
- グラウンドワークとは
グラウンド(地域)と、ワーク(額に汗して働く)という言葉の組み合わせ。つまりみんなでできることを分担して汗を流し、地域をよくしていこうという取り組みです。
ここでいうみんなとは、住民(市民)・行政・企業がその参加メンバーです。ともすれば対立しがちなこの三者が、それぞれ出来ることを探し、分担しながら問題に取り組もうとする形です。
- なぜ平尾台?
平尾台は、太古からいろいろな価値観や異なる目的を持った人たちが、行き交ったり出会ったり、交流したり、時には対立したりする場でした。
それは土蜘蛛伝説や、採草権争い、軍事演習、開拓史、保護開発を巡っての係争など、いろいろな時代にいろいろなドラマを生み出しました。
今でも平尾台には多くの問題や活動があり、三者別々のやり方では解決が困難でした。
しかし「野焼き」という、三者が役割分担する伝統的な活動があり、これを第一歩としグラウンドワークのテストプログラムが始まりました。
- どんな取り組みをしたの?
- 野焼きを考える
野焼きは、本当はなぜするのか?
どういう役割分担をしているのか?
各地の野焼きはどんな問題があるのか?
と言ったことを、三者が一同に介して公開討論しました。
- 地域の問題洗い出し
住民(市民)・行政・企業がそれぞれの立場で、平尾台について何をどう問題点ととらえているかを、ヒアリングしました。
【第一段階】
はじめは、行政に対する陳情とその回答というの様相でした。
【第二段階】
長い時間と回数を重ね、やがてお互いの立場や認識の違いが明確化してきました。
【第三段階】
互いの論理が解り、同調できないものの、それを理解することが出来るようになりました。
【第四段階】
徐々に要望の出しっぱなしではなく、その中でそれぞれの立場で何ができるのか?ということに考えが発展していきました。
- ゴミをなくそう
- 経緯
数多くの問題の中で、最初に取り組んだのはゴミ問題。
散策で訪れる市民のポイ捨て
市街地に近いため、投棄ゴミ
住民が慣習的に捨てる生活ゴミ
昔から残されている、放置物
- 野焼き直後の平尾台
野焼き後、草原に隠れたゴミが一斉に顔を出します。またあちこちにあるカルスト独特の窪地の底には、多くのゴミが堆積していました。
地表から、地下(鍾乳洞内)へ流れ込んだゴミ。廃止された牧場や畑の周辺には、何年も取り残され、朽ちかかった放置物。
数十年前観光客が捨てたゴミが貝塚のように残っている草原の岩陰。
- ボランティア活動
平
尾台自然観察センターがオープンした2000年度の主催事業のひとつとして、それまで個人ボランティアや、住民=老人会と小学校中心に行われていたクリー
ン活動に、市民ボランティアを募集して参加。三年間毎春に実施し毎回ダンプトラック数台分のゴミを回収しました。地域の企業も従業員に呼びかけて参加、毎
回200人近くが応募する活動に発展。
- 減らないゴミ
3年続けても、ゴミは減りません。つまりもっと抜本的な対策が必要ということが解りました。
- GPSによるゴミ分布調査
企業がGPSとデジカメ、携帯パソコン、地図ソフトを組み合わせた、ゴミ調査機を考案。ボランティアがそれを使って、野焼き直後に許された短期間に、平尾台じゅうのゴミを記録を調査しました。
- 平尾台環境対策事業
福岡県は、緊急地域雇用創出事業として、さらに詳細なゴミマップの作成と、撤去事業を進めました。
北九州市は、運搬と最終処分を担当。地域企業は、人力回収が困難なものや、市が処分可能な一般家庭ゴミの範囲をこえるものについて、分解回収と最終処分を担当しました。
- 役割分担は?
上の例を見てみると、下記のような役割が見事に分担されています。
- 北九州市
グラウンドワークの提唱・活動費の予算化・トラストの立ち上げ
- 福岡県
国定公園内のゴミ調査と撤去の事業化
- 企業
調査ノウハウ提供・ボランティアコーディネート・雇用事務・事業実践技術提供
- 住民市民
情報提供・ボランティア参加・事業従事者としての参加・私有地や農道提供・所有権や地域の調整
- その他の事例
- 野焼き見学会
初年度以来、平尾台グラウンドワークの根幹である、野焼きをガイドの案内で見学会を開催
- 洞窟保護
多くの自然の神秘や学術上の貴重な資料としての対象を、積極的に保護対策を講じている
- 歩いて登ろう平尾台
かつては生活道路として使われた、平尾台に歩いて登る登山道を、地元からの呼びかけで、ルート調査と再整備
- 野草園調査・計画
平尾台の滅び行く野草の保護と学習のための「野草園の調査と計画づくり」を実施し、自然の郷内に設置
- 地元住民による工房計画
「地元に根付いている工芸を、平尾台に集う人々との交流のモチーフに!」を目指して木・花・陶・食の4テーマの工房を企画立案運営
- 平尾台自然の郷の位置づけって?
いわば、グラウンドワークの受け皿。住民が参加し、市民が集う「手作りパークボランティア」を募り、野草園や菜園、蕎麦
畑、そばうち、陶芸の登り窯作り、料理用石窯などをゲスト参加で完成している。このように施設を市民の手で少しずつ成長させていく、新しい地域拠点施設の
スタイルを提唱。
- これから何をするの?
2003年4月20日にオープンした平尾台自然の郷は、ゲストの提案や汗を活かしながら、オープン後に成長する施設。園内
に日陰を求める多くの声から、平尾台ログビルドの技術で休憩所を手作りしていく。料理用石窯を手作りし、それを使いながら新しい平尾台カントリー料理を研
究し、教室プログラムに取り入れていく。
平尾台の課題や見所、民話、伝承などを調べ、マップにまとめる。成果品は案内板やガイドマップとして構成し、ガイド希望者の資料や、散策者の手軽な情報として利用を図る。長期的には平尾台ガイドを養成し、エコツーリズムからグリーンツーリズムへの発展を促す。
- 平尾台連絡調整会議
月1度、平尾台の運営について、打合せをする。メンバーは東谷自治連合会・東谷地区協議
会・東谷興農会・平尾高原利用組合・平尾町内・北九州市(公園管理課・小倉南区まちづくり推進)・三菱マテリアル・ハートランド平尾台などである。特に重
大な問題がなくとも、集まってコミュニケーションしており、この会議から生まれた企画も多い。
- 平尾台に行ってみよう?
平尾台に行くといろいろな人がゲストに接している。まず「自然の郷」や「自然観察セン
ター」のスタッフ。平尾台で自然や人との出会いをコーディネートしたり、その場となるフィールドや施設の維持や管理をしている。工房講師・ガイド・出演者
は従業員でなく地域の有志であることが多い。単なるボランティアを越え、平尾台へのあつい思いを熱源に、それぞれの得意分野で、来訪ゲストをもてなす『エキ
スパート』であり、クラフト作品・石窯料理・蕎麦といったものを教えたり販売したり演奏したりもしている。「行政」が場を整備し費用を補助、「企業」がズ
タッフとノウハウを負担し、「住民市民」がゲストをもてなすというシステムが芽生えている。

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