>> トップページへ戻る


平尾台でのケイビングについて
( 注意事項・許可・届出 )

平尾台は全国でも有数のケイビングのメッカであり、一年を通じて多くのケイバーが訪れています。 また、近年では観光化されていない洞窟に入る人々が増加しています。 それによって、困った問題や事故なども多数発生しています。
洞窟へ入る前にこのページをよくお読みください。マナーを守って楽しいケイビングを行いましょう。


■ 禁止事項 ■
( その1 ) 無謀なケイビングはお断り
初心者ばかりのケイビングや、ルートが判らない人だけでの行動はお断りします。 カマネコ探検隊や平尾台自然の郷で実施しているガイドケイビング(有料)で、先ずマナーやルートや安全のノウハウを勉強してください。
≪カマネコ探検隊のホームページへ≫
( その2 ) ゴミの放置はしないでください
当たり前のことですが、ゴミやその他持ち込んだものを、洞内に残さないことはケイバーとして基本中の基本。
一番よく見かけるのは、乾電池です。 錆びに包まれ、内部から電解液が浸みだしたものがよく落ちています。 強烈な酸や水銀が含まれているので鍾乳石や水質を悪化させます。 使い終わった乾電池でも、必ず持ち帰るようにしましょう。
( その3 ) 荷造りテープの散乱
洞内で迷わないように目印の樹脂テープを伸ばして入洞し、それをそのまま放置してしまう人がいます。 特に青龍窟に多く、青・赤・黄色様々な色のテープがゴミとして引っかかっています。 目に留まるたび片づけていますが、後を絶たない状態です。
ケイバーだったら絶対にこういうことはしないはずです。 万一テープを使用した場合は、必ず持ち帰ってください。
( その4 ) スプレーペンキの使用
これも、絶対にしてはならないことです。
入洞経路の目印に、入洞の記念に、洞窟の壁にスプレーペンキを付けてしまう人達がいるようです。 石灰岩に落書きをすると、地表でもなかなか消えません。 ましてや地下では紫外線による退色もないので、落書きをするとそれが半永久的に残ってしまいます。
( その5 ) 石灰岩や二次生成物を刻むこと
スプレーペンキと同様に、経路や目印、また入洞の記念に、洞壁に刻みつけられた名前や日付をしばしば目にします。 これは、探検グループや大学のサークル等のグループに多い傾向です。 他に名を残す方法を知らない下等な考えで、軟らかい石灰岩や鍾乳石に自分の名前を彫り込んでしまったのでしょう。 安易な気持ちで「記念」として残したつもりなのでしょうが、サークルや学校の名前まで不名誉の道連れにしていることになります。
洞窟内の環境を変えてしまうようなケイビングは絶対に避けましょう。
( その6 ) 鋲靴を履いての入洞
最近、釣り用品や山岳用品で、スパイクのついた靴や長靴が安価で入手できますが、洞内では絶対にこれらの靴を使わないようにしてください。 石灰岩は軟らかく、傷つきやすいのです。その傷は長い間、見苦しい跡として残ってしまいます。
( その7 ) 洞内での用便
洞内は降雨もなく、微生物もいないために排泄物の分解が行われません。 よって、排泄物がそのまま残されているのをしばしば見かけます。 洞内で便意を催すことは、入洞する前に体調を整えておけばある程度避けられることです。 もしケイビング中に生理現象が襲ってきたら、携行した袋に入れて持ち帰りましょう。 万一、袋を持っていない場合は、最低限のマナーとして、水に溶かして流して下さい。 (排便用の袋を携行することは、ケイバーとしてのマナーです。)
( その8 ) 二次生成物(鍾乳石)や溶食地形に触れたり破損する
うっかり天井から下がっているストローやペンダントにヘルメットをぶつけてしまった人は、少なからずいると思います。 それは、たとえ折れなくても、表面の突起が壊れて欠けてしまったりしていて、何百年・何千年も掛かった自然の造形を 一瞬のうちに台無しにしてしまったことになります。 わざと壊したり持ち帰ったりするのは問題外。 そして、手でそっと触ることも、実はしてはならないことなのです。
二次生成物や溶食地形だけでなく、壁面や天井の岩、床の粘土や砂の堆積物にもできるだけ触れないようにしてください。 人(ケイバー)が運んだ泥や微生物が鍾乳石の表面に付着し、変色・変質してしまうのです。
このような何気ない場所にも、洞窟が形成されてきた長い歴史や地表の環境変遷を解読する証拠が残されているのです。 「壊さないから良い」のではありません。 洞窟の中を、自然のままにしておくことを心掛けてください。
( その9 ) 人為的な造形物を作る
泥筍や砂筍、マッドカップの見事なものを見ると、創作意欲をかき立てられてマネしたくなる気持ちは分かりますが、 そこはグッと堪えて下さい。 中には埴輪人形を作って展示していく、脳天気な迷惑者もいるようです。


■ 入洞許可 ■
平尾台の代表的な鍾乳洞は、入口の部分が観光化されています。 目白洞・千仏鍾乳洞・牡鹿洞にケイビングに入る際は、必ず、事前に管理者から入洞の許可を得て下さい。
特に、目白洞については概ね4時間の所要時間がかかります。 朝早い時間から行動し、午後の早い時間帯に出洞するようしてください。
一般の観光客は、ケイバーの全身泥だらけ、ずぶぬれの異様な姿を見ると必ずと言ってよいほど驚きます。 観光洞内で出会ったりすれ違うとき、観光客の衣服を汚したり、驚かせたりしないよう注意して下さい。


■ 入洞の届出について ■
ケイビングで平尾台の洞窟に入る場合は、出来るだけ平尾台自然観察センターへ事前の届出をお願いします。 特に定型様式はありませんが、以下を参考にしてください。
≪ケイビング届出様式(参考)≫
   (1) 代表者の氏名、年齢、性別、住所、電話番号、留守連絡先住所、同電話番号(緊急用)
   (2) 参加者全員の氏名、年齢、性別、住所、電話番号、留守連絡先住所、同電話番号(緊急用)
   (3) 待機連絡者の氏名、年齢、性別、住所、電話番号、留守連絡先住所、同電話番号(緊急用)
   (4) 行動計画(入洞場所、支洞名、位置、入洞日、入洞予定時間、出洞予定時間、装備など)
   (5) 緊急連絡の手順、手段など
入洞当日は、計画書に従って行動するようにしてください。
入洞前および入洞後には、自然観察センターまで連絡をお願い致します。 活動が長期に渡る場合は、中間で経過報告を頂いた方が良いと思います。 特に、出洞後は必ず報告をお願いします。

※入洞の届出があったもので、予定を過ぎて帰還の報告が無い場合、 事前に提出して頂いた計画書の緊急連絡先に通報し、警察、消防、地元ケイビングクラブが捜索 (有償)する事態が発生することにもなりかねません。


■ 事故発生時の対応 ■
ケイビング中に事故が起こった場合、待機者の責任で計画書に従って連絡する他、 その旨を洞窟管理事務所か自然観察センター、もしくは巡視パトロールにも連絡してください。 要請があれば、消防・警察・地元ケイバーへ連絡します。
ただし、夜間の場合は対応が出来ないこともあります。 北九州市消防局のレスキュー隊も、一部入洞経験があるものの、洞口位置や、洞窟内部の構造は不案内です。 その事を考慮に入れて、入洞計画をたててください。


■ 救助について ■
計画書に、事故が発生した場合の処置を明記しておいてください。 入洞しない待機連絡者を、必ず1名以上配置するようにし、時間を大幅に過ぎて出洞連絡がない等、 救助要請が必要な事態に備えて下さい。 救助要請は、待機連絡者の全責任で行って下さい。
平尾台自然観察センターや平尾台自然の郷は救助の際の協力は致しますが、救助機関ではありません。


■ 入洞自粛場所 ■
一般の方はもちろん、ケイバーにも入洞を自粛していただきたい箇所が3つあります。
(1) 青龍窟 ナウマン支洞
ナウマン支洞は、化石などの調査がまだ終わっていないために苅田町で関係者以外の立ち入りを禁止しています。
(2) 水源地の穴
地域の水源となっているので、汚染しないよう一切入洞禁止です。
(3) 芳ヶ谷 第三洞
ここは特別に保護が必要な箇所です。入洞は自粛してください。




>> トップページへ戻る